NASAとひつじ

2003年9月19日
 NASAにいる。首から下はすっぽりと銀色の宇宙服を着ていた。
 屋外を歩いていて、中庭に差し掛かった。石畳になっていて、中央は階段の3,4段分、少し下がったつくりになっている。階段を下がり、少し進み、また上がる。
 デザインの異なる宇宙服を着た集団とすれ違う。金髪でメガネをかけた女性や、黒人の男性もいる。
 −ほら、ゲストがいるよ。
 −あぶなかった。だったら「アレ」は・・・
 −「アレ」のことは・・・
 私の宇宙服のデザインから、ゲストだとわかったらしい。それにしても、何かに失敗したんだな。そういえば、先ほど何かあったようだ。

 建物に入り、長い廊下を歩いていく。
 ちょうど大学の廊下のように、薄暗く、時代を感じさせるもので、個性のないドアが続いている。
 体が軽い。跳ねる。
 廊下には、他にも人がいた。
 やはりみんな跳ねている。
 ちょっと重力がおかしい・・・?

 ほぼ垂直になった階段をよじのぼる。
 そう、まさに文字通りに腕の力でよじ登った。
 上には見知らぬ女性がいた。そして小さなマルチーズが。
 マルチーズにちょっかいを出してみると、すぐに飛びついてきた。細すぎる足が気になる。
 待てよ。これって・・・マルチーズじゃなくてヒツジじゃないか・・・。

 女性が宝くじの束と、150万円を小さなカギ付きの金庫に入れた。近くの男性がそれを見て私に言った。
 −それにしてもいいんですか?当たってもシラをきられちゃうかもしれないですよ?
 −それならそれでいいさ
 会話が聞こえてしまったんだろうか。女性は下を向いている。やましい思いがあったんだろうか。なんにせよ、好きにすればいい。

 女性はこれから仕事だと言う。
 ひつじをここに置いていき、仕事に行くらしい。
 私はこの後はどうするのか、と聞かれて、ひつじと残ると答えたが、せっかくだから来て欲しいと言われる。
 女性はアラビア風のなまめかしい衣装に着替えていた。ブルーのガーターベルトらしきものが見えている。美しい刺繍が入っていた。
 私は、あまりの女性の美しさに息を呑んだ。

 立ち上がって、先ほどの男性と3人で向かう。
 一人しか通れないような細い宙吊りになった廊下を進むとき、男性が照れながら、でも精一杯の力を振り絞るように私に向かって言った。
 −きれいですよね・・・
 一瞬だけ間をおいて、私も答えた。
 −ありがとう。

 友人たちとクルマで出かけている。
 カウンターに並び、友人とシェアするつもりでタピオカ入りココナッツジュースを頼む。
 そこへ今回の主催者がやってきて、食事が遅くなるからここでは軽く食べておいて欲しいといわれる。
 友人と何か食べようと言うことになって、今度は私が並ぶ。
 自分の番かというときになって、白いスーツを着たガタイの良い男性が2人入ってきた。
 私の前に並ぼうとするので、前にいる男性を目で威嚇すると、後ろの男性に殴られてしまった。
 突然のことで驚きながらも、あまりにも頭にきて、後ろの男性につかみかかった。
 身長差もある。太っているように見えるが、腕の筋肉は固い。
 でも負ける気はしなかった。

クルマ

2003年9月17日
 自分の車を高速で運転している。
 道の幅がなく、少し高い位置を走っていることから、首都高のようだ。
 渋滞している中、のろのろと動かしていると、ラフな格好をした女性が中腰で頭を下げながら歩き回っている。手にはくしゃくしゃのコンビニ袋を広げた形で持っていた。
 路肩に古いカリブが停まっていて、真っ黒な排気ガスを出していた。
 どうやら故障しているようだ。
 先ほどの女性はその排気ガスをコンビニの袋でかき集めている。
 路面には真っ黒なオイルがまかれていた。
 気がついてはいたが、なぜかちょっとラフにアクセルを踏んでしまった。とたんにクルマがタコ踊りをする。周りのクルマを驚かせてしまった。
 片手をあげて、周りのドライバーに謝る。
 目黒で高速を下りることにした。
 初めて下りる場所だった。
 2車線ある坂の左車線を下っていく。右車線には2台並んでいて、最後尾はシルバーのNSXだった。
 左に曲がるつもりだったが、ナビを見間違えたらしい。右に曲がるために、右車線の先頭にいれてもらう。
 クルマを停めて、道を歩いていく。

 団体旅行の待ち合わせ場所にたどり着く。
 友達と話をして盛り上がる。
 自分も観光バスに一度は乗るが、場を仕切っているリーダーらしき男性に断って、バスを降りることにする。(理由も断り方も覚えていない)
 バスの運転手に話しかける。
 走行中にすいません、ちょっといいですか?目黒にクルマを停めてあるんで・・・そうそう、あそこです。降ろしてもらっていいですかね。停めやすいところで構いません。あ、それから高速にはオイルがまかれていますよ。気をつけてください。
 ロータリーでバスを降りる。

2003年9月13日
 座っている。
 きれいな海が足元に広がっている。
 ガラス越しに濃い青が見える。
 固いガラスの上に私は座っている。
 ボートのように、ガラスは海に浮いている。
 ガラスは四角くて、二重になっている。
 ちょうど「凹」の形をしている。
 ほんとに青い海だ。陸からずいぶんと離れた沖なんだろう。


カーテン

2003年9月11日
 売り場にいる。
 建物自体が新しいとはいえないが、余計なものはなく、きれいに整理はされている。たいして広くはない。
 売り場には腰よりも低い棚があり、布が幾種類もたたんで重ねられているようだが、よく見えない。高い天井からは何十枚もの布がつられていて、ちょうど棚にかかるくらいの長さになっているからだ。
 天井に目をやると、天井からなにか紐のようなもので1m程度の棒を吊り、そこに布をかけている。1つの棒に1枚の布ではなく、何種類もかけている。
 カーテンを売っている。
 女性店員が2人いて、お客は数人。
 白いカーテンが欲しいので、吊ってある布をばさばさとめくってみる。緑色の裏が紺色、白色の裏が・・・。どの布の裏がどれで、表がどれなのかわからなくなる。
 あきらめて場所を変えようとレジの前にさしかかったとき、母がやってきた。白いカーテンを持っていて、これを買うと言う。母の持っているカーテンはさっきの所で見かけた。裏は紺色じゃなかったんだ。それなら欲しい。
 また先ほどの場所に戻って、吊ってある布をめくる。
 めくるとすぐに出てきた。今度は裏までちゃんと白い。やっと見つけた。タグを見ると、幅も高さもちょうどいい。
 店員にとってもらうように言うと、その吊ってある布の束が、すとん と落ちてきた。重力なんてまるでないかのように、軽く。
 目当ての布を手にとると、幅がまるでない。これはただの見本か?
 先ほどの店員に聞いてみようと話しかける。

ひつじ

2003年9月9日
 夜。
 小さなぬいぐるみみたいなひつじがぞろぞろとついてくる。白くて丸くて、ふわふわしている。
 友達の古いアパートに行ってみた。部屋に入るとやっぱりぞろぞろとついてくる。切れ目がないから、いつまでもドアを閉められない。
 そのうち、前の通りから近づいてくるクルマの音。
  −危ない。早くおいで。
 ひつじの列がさーっとバラける。

 隠れていた。
 遠くでドイツ語が聞こえる。ひつじ達を探している男がいる。
 真っ暗な中で、みんなじっとする。
 男は懐中電灯をサーチライトみたいにして照らす。

 雑誌社にいた。
 今日からpeugeot sportを担当してもらうと言われ、じゃあそろそろショックをプジョスポに変えちゃいますよ、と笑って返した。

 姪が実家に遊びに来ていて、花火をすることになった。硬い木を集めて重ねてみたが、なかなか火がつかない。マッチを擦っては近づけるが、炭化するだけで火が出ない。不思議とマッチが熱くない。においもしない。
 しょうがない、公園の奥に行ってくるよ。そう言うと、姪がついてきた。
 普段、家で花火をやるときはああする、こうする、と大人びた口調で話す姪に、いつものように友達と会話するみたいにしつつ「なぜ」という言葉を入れて彼女に考えさせる。
 目的地に着いた。赤い金魚が足元を泳いでいる。よく見ると宙を泳いでいるが、ここは川なんだねと言う自分。
 

図書館

2003年9月8日
 古い大きな図書館にいる。
 都市法に関する本を借りようとして、貸し出し申請書に記入し、カウンターに持っていくと書き直すように言われる。元の本を探すが見つからない。以前にも借りている本なので、図書館内での整理番号は書いてある。
 木でできた階段を上って探す。この図書館はすべて木造らしい。懐かしい造りになっている。上の階でも見つからない。

 信号の右折待ちで並んでいる。クルマに乗っているわけではないのに、まるでクルマの右折レーンに並んでいる。
 見知った顔も何人かいる。O社の人たちだ。
 私は珍しく花柄のワンピースを着ている。
 急な階段を上り、お店に入る。女性が多い。
 コーヒーを頼む。

 彼のクルマを運転する。相変わらずクラッチが重過ぎて、しかも遠いために最後まで踏めない。
見切りも悪いが、なんとかエンストもせずに運転できた。
目が覚めるとベッドがもぞもぞしている。
非常に気持ち悪かったが、捕まえないと・・・。シーツとパッドの間を逃げ回っている。思い切ってシーツをめくるとえんじ色の長細い虫がいる。
悲鳴を上げそうなのを我慢して、追いかける。ソファに止まると、大きく膨らむ。
えいっとテレビのリモコンで叩いてみる。粉々に砕けた。かなり気持ち悪い。
携帯でprivateメールをチェックする。CQ社からのメールが入っていた。担当者は毎週月曜はU社に経営コンサルに行っているという。

M社にいる。Tさんがケガをしたと言う。2人きりでエレベータに乗って、心配していることを告げる。このあと病院に行くことを約束して、私は6階で降りる。フロアの形に特徴がないので、違う部署へ行ってしまった。法務コンサル部だ。これから新人歓迎をするらしい。

O社にいる。KさんもSさんもいる。さすがに知らない新人が多い。新人研修のときみたいに、みんなで机を並べている。女性講師がいる。

母と話す。M姉の彼氏のこと、K姉が海外へ移住しようとしてやめたことなど。

寝すぎ

2003年9月5日
 H出身のKさんと話している。今夜誘われたHの飲み会に一緒に行くために、大江戸線に乗ろうとしている。Kさんは反対方向の電車に乗ってしまった。ま、この電車は一周してるからいいか。

 Bと旅行かばんを持って、部屋に入る。部屋の窓からはきれいな海が見えている。すぐ下は砂浜だ。この建物の影でくつろいでいるカップルもいる。「引っ越してよかった」と思う。出かけるために最低限必要な物をかばんから取り出して出かける。

 実家の前の道を自転車で走る。Mさんちが建替え中。Sさんちはピンクの壁になっている。相変わらず変な趣味で家を建替えた後らしい。
 家に入ると、何人かの外人がいる。知らない顔ばかりだ。白人の女性に「肌がきれいですね」などと英語で話しかけ、しばらく他愛もない会話をした。

 Mちゃんと買い物をする。3枚いくらのTシャツを1枚と1枚でいくらのTシャツを2枚買おうとしたらMちゃんが女性店員に安くならないかと聞く。店員は意地悪そうに文句を言ったので、今度は私が文句を返す。こういう店員は許せない。久しぶりに店員に怒ってしまった。あーあ。

2003年9月2日
 坂を下っていく。一人ではない。女性もいる。
 標高のあるところらしく、景色は眼下に広がっている。
 風が強い。雨もぱらついていて、嵐のようだ。

 橋の下に差し掛かる。
 小さな子供がいた。何人も。
 子供たちはちょっとしおれたバラを一輪ずつ持っている。
 一緒にいる大人に促されて、私たちに渡そうとしている。
   −めんどうだな
 そう思ってもらわないようにしていたが、最後にもらってしまった。
 肩から提げていたかばんに挿しておく。
   −どうせ枯れてしまうのに

Yくん

2003年9月1日
 Yくんとご飯を食べに行く。
 デパートを抜けてお店に向かう途中でYちゃんの知り合いに何人か会う。ご近所さんらしい。道すがら、S社の面接話になる。

 店に到着する。千葉の汚いお寿司屋さんだ。とても狭い店なのに、大きなカウンターがあってそこに座る。対向にはYくんの友達らしき女性と子供がいる。
 テーブルの上が本当に汚い。
 甘エビは1匹ずつ海苔できゅっと細く巻き上げてある。そして2匹ずつネタの上に乗っていて、たまにひげが動いている。食べたいけど食べられないでいた。
 子供が私の席の前のテーブルにスープを注ごうとしてこぼす。お店のおばさんがやってきて、テーブルを拭く。

 Yくんの運転で帰路に着く。
 私へのボディタッチが多い。ふと自分の胸を上から覗いて見てみる。きれいな青色をしていた。不思議な気持ちでそれを見ている。

 翌朝、目が覚めてカーテンを開けると庭に子供が数人いる。でかい花が整然と植えられていて、その間を縫うように動き回っているので、私からは見え隠れしている。花はかなりの量だ。花の根元が掘り返されたばかりの土の色をしていて、ほんの少し前に植えられたことがわかる。こんなに植えられてしまって、ちゃんと外に出る道はあるんだろうか?カーテンをさらに左の方にめいっぱい開けて見ると、なんとか中央に道があるようだ。でもあれじゃあ靴が汚れちゃうだろうな。
 階下に降りていくと、M姉とその彼氏がいる。相変わらずなよっちいやつだ(現実はバリバリの営業)、と思う。テレビを見ていたらしく、僕はこれからちょっと水天宮までお参りに行ってくるよ。歩いても15分くらいだろ?と出かけていった。
 テレビで見たことあるようなオバちゃんが、手に汚れたハンカチをもってやってきた。芸能人だな。誰だっけ。と考えていると、あんた、このハンカチはあんたのポッケからでてきたよ?とハンカチを突きつけられる。
 あ、Yくんのだ。と思う。昨日借りたんだっけ。
 得意げになってるオバちゃんをみて、そういえばYくんのお母さんだっけ、この人は。と思い出す。昨日のYくんとのちょっと甘い空気を思い出して少々背徳感を感じる。それでもオバちゃんの前では「それがどうしたんですか」と強くも泣く弱くもない態度でいる。
 M姉がやってきて、郵便物が届いていると言う。私宛だ。これも。あれも。これはブライダルの案内だ。こっちもそう。
 とりあえず持ち帰って部屋で読もうと思う。

2003年8月29日
田んぼの横にいた。
横を見ると、60センチ幅程度のよくあるダンボールがふたを閉められてばらばらに並んでいる。サイズは似ているが、微妙にデザインも大きさも違っている。
そのダンボールを田んぼに入れては埋めているおじさんがいる。
何が入っているんですか?と聞いたのかもしれない。
おじさんがダンボールを半分だけ開けてくれた。
死んだ犬が入っていた。まだ死んだばかりみたいだ。ダンボールにはぼろきれが敷いてあり、ふかふかになったところに犬が横たわっている。
ダンボールの列を目で追うと、おばさんもいる。
夫婦だろうか。途中のダンボールからはふたが開いている。まだ生きている犬も見える。これもこれから埋められてしまうらしい。
かわいそうとも思わない、無機質なままでそれを見ていた。
彼らはやっぱり滅び行くんだ、と思っていた。

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