まじで?

2004年4月13日
 ワンボックスを降りて、雪の残る道の先を見た。
 私の連れの家族はこの道の先にいる。
 道は途中で小山の陰に続き、先が見えなくなっていた。
 私は黄土の混じった雪を踏みながら道を進んでいた。
 小山の近くでは道は道でなくなっていた。
 いつの間にか腰の高さにまで透明の液体に浸っていた。
 しかし服に染み込む様子はない。ゼリーのような寒天質だった。
 進みたい方向へは進めず、崖のほうへ流されていく。
 足元へ目をやると、土混じりの雪を踏む自分の靴が見える。
 二層でできたゼリーの中にいるみたいだった。
 動きたくてもうまく動かない。
 このままでは崖にゼリーと一緒に落ちてしまう。
 ゆっくりと、ゆっくりと流されていく。
 崖はすぐそこにあり、ゼリーが形を変えずに流れ込んでいた。
 まったく自分の意思とは違う方向へ流されていた。
 気がつくと、ついに足元から土がなくなっていた。
 落ちる・・・!?
 のんびりと構えていた。
 「まじで?」
 そう口を開いて、目が覚めた。

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