海月

2003年12月15日
 頭を上げる。
 無数のくらげが漂っている。
 輪になって、踊っているかのように、ぷかぷかと漂っている。
 揃っていない動きで上下するたびに、端がめくれていた。
 自分が海の中にいて、海面近くにいるくらげを見ているのだと気が付いた。
 肉感的な鮫がやってきた。
 どうしてやつらは黒目がちな目をしていて、しかも下あごがああもふっくらしているんだろう。
 鮫はくらげの輪の中に入ってきた。
 一部が乱れただけで、くらげはまだ輪になってぷかり、ぷかりと揺れている。
 くらげは生き物ではなかったのだっけ?
 そう思ったときに、ばちっと音がした。
 くらげが鮫に電気を放ったようだ。
 私もすっと海に潜った。

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