結婚式

2003年12月13日
 Nの結婚式が始まる。
 由緒正しい旅館にいた。
 畳で続く廊下を渡り、奥の座敷へと足を運ぶ。
 私は付け下げを着ていた。
 旅館の造りはどうなっているのか、廊下は庭に面することなく外の光を取り入れている。
 受付と思われる場所へ着いた。
 年寄りの旅館でも偉い人間なのだろう、男性が、私の席を教えてくれる。
 やはり一番前の席だった。
 始まるまでに少しだけ時間がある。
 帯を緩めておこう。
 ふと、お祝いのお金を忘れたことに気がついた。
 一度解いた帯はなかなかうまく巻けず、焦ってしまう。

 母の若い頃の姿を遠くから見ていた。
 テレビでも見るかのように。
 化繊のワンピースをきて、髪を結い上げ、知らない男性の前で頬を赤く染めている。
 その場面を今の父に見られてしまう。
 そのまま離婚となってしまった。
 一連の流れはまるでテレビの再現ドラマのようで現実味が全くないままであった。
 父が一人で生活していた。
 毎日何もしないで暮らしていると言う。
 実家で飼っている犬をどうしてもひきとりたいと、ぼろぼろと泣きながらBへ話す。

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