友達以上

2003年12月8日
 高校生のときの友人、Mがいた。
 彼とは男女を意識した仲のようであり、そうではなくもあり、夢に見るまでは忘れているくらいの友人であった。
 私には他に好きな人がいたし、彼は自分が女の子に人気があることを知りながらそれを無視しているような人だった。

 Mは有名な個性派女優と一緒にいた。
 私たちは数人のグループで何かの命題を与えられて、それをこなすために一緒にいるだけの仲間にすぎなかった。
 彼が外に出ることになった。当然のようにその女優も一緒に出かける。
 私はそれが悲しくて、でも自分が彼を責めることはできなくて、困っていた。
 女優が先に部屋を出た。
 私はMに「抱きしめて欲しい」と言った。
 それを声に出したのか、目で訴えのかはわからない。
 Mは驚きもせず、私を優しく抱き寄せた。
 二人の体はもともと一つだったみたいにぴったりと重なって、私は満足して目を閉じた。
 そして彼は女優と出かけていった。
 マンションの部屋の窓から彼らを見送った。 
 夜とはいえ、周りは明るく、人通りも多い。
 彼は私が上から見ていることを知っていたかのように振り返ってこちらを見た。
 そこへBのクルマが戻ってきた。
 路肩に停めようとするクルマのヘッドライトを目で追いかけていた。

 目が覚めてから、彼のことを好きだったんだと自覚した。10年も経っているのに。

 新しい駅ができていた。
 50メートルはあるだろうか。幅の広い階段が高く続いている。
 上へ行くほど階段の幅が少しだけ狭まっているようだ。
 全体的にオレンジ色の作りで、溶岩でもモチーフにしたかのような作りだ。
 海が近いからそういうテーマなのだろうか。
 新橋から出ているモノレールの駅の一つだと言う。
 私は階段を昇った。かなりの段数がある。
 昇りきると、右手に改札が見えた。

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