再びSさん

2003年10月12日
 Sさんと新宿で待ち合わせ。
 駅前のコーヒースタンドに入ってコーヒーを飲んでいた。
 Sさんは最近、知り合いの友達という女性ともめているのだという。
 照れながら、申し訳なさそうに言う様子を見て、どうもSさんは彼女のことを好きらしい。こうなったら私もオトナにならなくてはいけない。

 隣では女子学生がテスト中だった。
 −そんな面白い話題をここでしてちゃいけませんよ
 私は店から外に出ることを促した。
 自分の黒いロングコートとパシュミナを手に持って出た。長すぎるコートは、なかなかうまく腕にかけられない。
 駅前を歩きながら2,3度コートを持ち直す。
 落ち着いて話のできる店はあるだろうか。もうシャッターを閉めている店もある。だが2人には時間はある。

 昼間の裏通りを歩いていた。女性の裸や男女のもつれる看板が並ぶ場所へと差し掛かった。あんまりいい場所とはいえない地域へ来てしまったようだ。
 ホテルの看板をじっと見つめるSさん。
 そんなとこにはいかないよ、私は話をしたい。

 周りは学生にが多くなってきた。
 雑貨屋に入る。
 私は下着をひざまで下ろしていた。
 周りに気づかれないように、ちゃんと穿きなおす。

 確かここら辺に行ってみようと思っていたお店が幾つかあったはずだ。
 地下に入ると、探していたうちの1つである有名店があった。
 時間が時間だけに待たずに入れるようだ。
 ベビーカーを持って、帰ろうとする女性とすれ違う。
 店員に店内のカウンター席に通される。

 Sさんにキスをされた。
 そういえば、そういう仲だったっけ・・・。
 料理が来るまでの間、ノートPCで夢の内容を書いていると、Sさんに覗かれてしまう。
 非常に恥ずかしいと思った。自分の顔が赤くなっていることが分かる。動揺する。
 そんな自分を、Sさんは嬉しそうに見ていた。

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