最後の日

2003年9月21日
 明日には地球が終わると言う。
 大規模な都市計画で開拓されたような街にいた。広い土地には高層ビルが整然と並んでいる。
 後輩のKちゃん(女性)がツインタワーにいる。知らせなくちゃ。

 ツインタワーに着いた。ちょうどフェアの片づけをしていて、PCのコードをまとめている人もいる。
 Kちゃんだけでなく、知らない人にも教えてあげないといけない。
 −急いで
 混乱が起きるわけでもなく、静かに皆、帰り始めた。
 名前の通り、二つのビルがくっついて建っているツインタワーのちょうど真ん中付近でKちゃんに帰らないのかと聞くと、身を翻し、まだ仕事がある、と奥へ入ってしまった。と、ほぼ同時に上から閉まり始めるシャッター。ゆっくりと、でも確実に下りてくる。
 追いかけようと一歩進んだとき、私の頭の中には一瞬Bの顔が浮かぶ。この先に行ったら、戻れないかもしれない。胸が締められるような息苦しさを感じた。大きく息を吸って、Bにすまないと思いながらもKちゃんを追ってシャッターの向こうへ行った。

 ツインタワーではないビルの中にいた。
 Kちゃんがやってきて、ツインタワーは崩壊したと言う。地震のショックに耐えられなかったみたい、見てみて、と。
 自分のいるフロアはかなりの高層階なので、夕方のビル街が見える。
 夕焼けではないグレーの空。霞ががったグレーのビル。
 でも私にもやることがたくさんあって、どこがツインタワーのあった場所かもよくわからない。ゆっくりと探すこともできない。
 俳優のTさんが話しかけてきて、私を夕食に誘う。
 さすがに今日はこの人と過ごすわけにはいかない。
 お断りをすると、こんな日だし、以前お借りしたお守りを返して欲しいと言われる。

 お守りを探しにロッカーの並ぶ廊下を進む。ほぼ突き当たりのロッカーを探す。
 ついでに私物をどれだけ持ち帰ろうかと悩む。
 私物を持ち帰る準備はできたが、お守りが見つからない。
 思い出すと、以前赤いものと白いものは返した。あとは必ず人間に生まれ変われるという白い紙がない。
 そのうちF子もやってきて、私物を取り出していた。
 ふと見ると、Bのデジカメが置いてある。レンズや電池、メモリなどが整然と並んでいる。
 デジカメ本体とメモリを数種類、充電池と充電器を選ぶ。
 だんだんと外が暗くなっていく。

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