ひつじ

2003年9月9日
 夜。
 小さなぬいぐるみみたいなひつじがぞろぞろとついてくる。白くて丸くて、ふわふわしている。
 友達の古いアパートに行ってみた。部屋に入るとやっぱりぞろぞろとついてくる。切れ目がないから、いつまでもドアを閉められない。
 そのうち、前の通りから近づいてくるクルマの音。
  −危ない。早くおいで。
 ひつじの列がさーっとバラける。

 隠れていた。
 遠くでドイツ語が聞こえる。ひつじ達を探している男がいる。
 真っ暗な中で、みんなじっとする。
 男は懐中電灯をサーチライトみたいにして照らす。

 雑誌社にいた。
 今日からpeugeot sportを担当してもらうと言われ、じゃあそろそろショックをプジョスポに変えちゃいますよ、と笑って返した。

 姪が実家に遊びに来ていて、花火をすることになった。硬い木を集めて重ねてみたが、なかなか火がつかない。マッチを擦っては近づけるが、炭化するだけで火が出ない。不思議とマッチが熱くない。においもしない。
 しょうがない、公園の奥に行ってくるよ。そう言うと、姪がついてきた。
 普段、家で花火をやるときはああする、こうする、と大人びた口調で話す姪に、いつものように友達と会話するみたいにしつつ「なぜ」という言葉を入れて彼女に考えさせる。
 目的地に着いた。赤い金魚が足元を泳いでいる。よく見ると宙を泳いでいるが、ここは川なんだねと言う自分。
 

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