2003年8月29日
田んぼの横にいた。
横を見ると、60センチ幅程度のよくあるダンボールがふたを閉められてばらばらに並んでいる。サイズは似ているが、微妙にデザインも大きさも違っている。
そのダンボールを田んぼに入れては埋めているおじさんがいる。
何が入っているんですか?と聞いたのかもしれない。
おじさんがダンボールを半分だけ開けてくれた。
死んだ犬が入っていた。まだ死んだばかりみたいだ。ダンボールにはぼろきれが敷いてあり、ふかふかになったところに犬が横たわっている。
ダンボールの列を目で追うと、おばさんもいる。
夫婦だろうか。途中のダンボールからはふたが開いている。まだ生きている犬も見える。これもこれから埋められてしまうらしい。
かわいそうとも思わない、無機質なままでそれを見ていた。
彼らはやっぱり滅び行くんだ、と思っていた。

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